ACレギュレータの不良
自分用メモ
エンジンが始動するとライトやテールランプが点灯するタイプのバイクに共通するトラブルシューティングの方法を記録する。
今回はホンダのスクーターの電装系についての話だ。カブも含めてホンダは小排気量にこのタイプが多い。
ヘッドライトとテールランプ、メーターランプの出力はAC電源によってまかなわれている。オルタネーターで発生した電気は、レギュレータで電圧制御して交流出力するライト系と、レクチファイアで整流してからバッテリー充電する直流出力に分かれている。
どちらか片方だけ故障することも珍しくない。今回の案件はAC出力のみの故障であった。レギュレータから伸びる黄色の配線はライティングスイッチとテールランプとメーターに直接配線されている。完全に独立した系統だ。だからAC系統の灯火が点かない故障を点検するときは、レギュレータの根本の黄色い配線に直接バッテリー電源を与えてやればいい。点灯するなら配線に問題はなく、ほぼ間違いなくレギュレータ本体の故障が原因だと判る。点灯しないなら配線の問題だと判る。オルタネータが故障している場合は充電系統も故障している。バッテリー充電電圧は正常だったから、オルタネータは問題ないと診断した。