忘備録

自分のための覚え書き 主に作業メモとして

スナップオン ラチェットレンチ

f:id:nkmrmstmc:20240711185534j:image

ラチェットレンチといえばスナップオン。

ハイクオリティツールといえばスナップオン。

プロのメカニックが断言する。 

ラチェットレンチを使わない日はないと。

使用頻度の高い工具であるから妥協はしたくない。だから価格は高くても、徹底した堅牢さと使いやすさからスナップオンを手に取るメカニックは多い。

スナップオンから新作ラチェットレンチがリリースされた。なんでもスナップオンがラチェットレンチを初めて発売してから今年が100年目にあたるそうだ。ギア数も100なのは狙っていたのか。初期ロットのみ記念として旧ロゴがあしらわれるなど、工具オタクが購入意欲をそそるような仕掛けが施されている。

f:id:nkmrmstmc:20240711192145j:image

肝心の使用感について述べる。100ギアはほぼ無段階といっても過言ではない。レンチを送ったときの手応えがヌルヌルとしていて、今までのカチャカチャ感やカリカリ感とも違う独特さがある。アメリカンなスナップオンらしさがなく、まるでユーロ工具のようだ。少しハンドルを送るだけでラチェットされるから少ない角度でも首を振れるのは特筆に値する。ハンドルグリップは形状や手触りがいまいち気に入らないのだが、使用感は抜群に良い。握りやすく力が入れやすい。グリップを装着したレンチの全長が絶妙な設定で、緩めやすく加減して締めやすい。ソケットの差し込みがやや固く抜き差しに力が必要だが、抜けやすいよりましである。さっそくスピンナーを装着したので、その点に関してはむしろありがたいと思っている。

結論としては購入して良かった。バンセールスのお付き合いの意味も込めて、まあ記念モデルだし一本くらいスタンダードなラチェットレンチを買ってもいいかくらいの心つもりであったから、それほど期待をこめてはいなかったのに見事に裏切られた。

古き良き伝統を守りつつ、新しく良いモノを作ってやろうというスナップオンの心意気を感じた製品である。

 

新人メカニックにアドバイスすると、スタンダードすぎて購入する理由がないと思うだろうが、騙されたと思ってコレを買ったほうがいい。毎日使うものだからこそ使い勝手が良いモノがいいのである。